オープン教育研究所（Open Education Laboratory: OEL）は、オープンな教育環境の普及を目指し、オープン教育の実践や情報発信、開発支援を行う非営利型の一般社団法人です。

情報技術の発達やインターネットの普及により、学校や大学において様々なテクノロジやネットワークを活用した新しい教育方法が普及しています。同時に、学校や大学など教育機関の垣根を超えて、広くオープンに教育を行うことも可能になりました。多くの大学ではeラーニングのような学生に向けた教育にとどまらず、オープンコースウェア(OCW)やオープン教材(OER)と呼ばれるインターネット上で無料公開される教材の提供や、MOOCs(Massive Open Online Courses)と呼ばれるような無料で大学レベルの教育を受けられるオープンなオンライン教育が活発に行われています。このような取り組みは大学に限らず、様々な企業や個人が教育に携わる「オープンエデュケーション」の活動が広がっています。

一人一台の情報端末が普及し、誰もがいつでもネットワークに接続できる現代社会においては、これまで学校や大学など教育制度の「中」で営まれてきた教育や学習も否応なく「外」に放たれることで、誰しもが「教え」と「学び」に関わる時代へと変わってゆきます。このとき、情報技術のテクノロジやインターネットをどのようにして学校や大学と調和させ、また同時に開かれた学習環境をどのように描き形づくってゆくかが、未来の教育をよりよいものとしてゆくためへの大きなチャレンジとなります。

このようなチャレンジに挑むことが、オープン教育研究所のミッションです。

オープン教育研究所は、教育環境に情報技術のテクノロジやネットワークを効果的に取り入れることで、教育と学びを改善する活動を推進することを目指します。オープン教育の情報発信や実践を自ら行うと同時に、学校や大学、企業との連携によってテクノロジを活用したオープンな教育環境の開発を支援します。このような活動を多様に推進し、新しい教育環境を創造してゆくことで、これからの社会に求められる「オープンな教育環境」の普及に取り組みます。